盆休みで実家に帰ったら、母親に「いい加減、二階の荷物を片付けて」と言われた。汗だくで押し入れの段ボールを引っ張り出していたら、奥から手帳が4冊出てきた。表紙の色が違うだけで、中身は同じメーカーのもの。年が変わるたびに新しいのを買っていたらしい。
せっかくなので、1冊ずつめくってみることにした。
一番古い、4年前の手帳は1月に目標を書いて3月から真っ白だった
一番下から出てきたのは4年前の手帳。1月の最初のページに「今年こそ運動を習慣にする」と書いてある。1月と2月の前半までは、通院やら飲み会やらの予定がびっしり書き込まれている。それが3月に入ったとたん、ページが真っ白になる。以降12月まで、何も書かれていない。
3年前・2年前・去年の手帳も、同じ場所で止まっていた
次に古い3年前の手帳をめくると、また同じだった。1月のページには「本を月1冊は読む」。細かい書き込みがあるのはやっぱり2月の前半までで、3月からぱたりと止まる。
2年前の手帳は「早起きを続ける」、去年の手帳は「日記を毎日つける」。年によって狙っていることは違うのに、力尽きる時期だけは4冊ともそろっていた。ここまできれいに揃うとは、自分でも思わなかった。
検索して出てきた話に、二つとも引っかかるものがあった
東京に戻る電車の中で、立ったままスマホで「継続 できない 理由」と検索してみた。どうせ意識の高い誰かの精神論だろうと思っていたら、上の方に出てきた個人のブログが少し違った。
書いていたのは40歳を目前にしているという人で、自分のことを「好奇心はあるけど飽きっぽい」と分析していた。結論は「三日坊主を何度も繰り返しているなら、それはもう継続と呼んでいいのでは」というもの。記事の最後には、年末から止まっていた「24時までに寝る」を今日からまた再開する、と一行だけ書いてあった。何年続いたかという数字は書かれていない。止まっては再開して、を繰り返しているだけだった。
もう少し検索を続けると、元中学校教員だという人の記事にも当たった。「三日坊主だった自分が1年間毎日続けられるようになった」という内容で、続けるための工夫が5つ並んでいた。目に止まったのは「完璧を手放す」の説明で、100日のうち95日できていれば十分、という書き方をしていた。100日中100日、とは書いていない。抜けた5日をわざわざ数えて出しているところが、なんとなく信用できる気がした。
止まる理由は、根性より先に確認できる仕組みだったんだと思う
電車を降りたあとも、手帳が3月で止まる理由を考えていた。書いてあった目標は、どれも一人で完結するものばかりだった。早起きも読書も日記も、サボった日があっても自分の記憶の中でうやむやにできる。やった気になれる余地があるものばかり選んでいた。
誰かと約束した時間にその場にいたかどうかなら、うやむやにしようがない。予約した枠に自分がいたかどうかは、あとから記憶で調整できない。去年の忘年会で、カラオケのマイクを回されて、サビの高いところで声が裏返ったのを思い出した。人前で声を出すのが苦手だという自覚はある。それなら余計に、サボったときの言い訳を自分に対して作りにくい。
ナユタスの体験レッスンを予約した
「ナユタス」というボイトレスクールのサイトを見てみた。東証プライム上場グループが運営していて、全国110校以上でマンツーマンのレッスンを受けられるらしい。今は入会金が無料になるキャンペーンをやっているとも書いてあった。
いきなり入会するかどうかは、まだ決めていない。続くかどうかも分からないうちに契約だけ先に済ませるのは、3月で止まる手帳をまた1冊増やすのと変わらない気がした。体験レッスンの申し込みだけ、その場で済ませた。
今年の手帳、8月のページに初めて予定が入った
体験レッスンの予約は、来週の水曜、20時に入った。
今年買った手帳の8月のページは、ずっと空欄のままだった。押し入れの4冊と同じように、1月のページにだけ「今年こそ」と書いて、あとは何も書いていなかった。4年前も3年前も2年前も去年も、この時期のページはとっくに真っ白になっていた時期だ。そこに今年だけ、初めて具体的な日付と時間が一つ書き込まれた。
声を出すことに苦手意識がある人は、一度サイトだけ見てみてもいいかもしれない
「ナユタス」東証プライム上場グループが運営するボイトレスクール(入会金無料キャンペーン中)
※体験レッスンは無料で受けられます(校舎によっては対象外のコースもあります)。
※上達を保証するものではございません。
※本記事はPRを含みます。

コメント