実家に帰る日、いつもの後部座席にコテツを乗せようとした。
助走もつけず、いつも一発で飛び乗るはずだった。
それがその日は、前脚だけ座席にかけたまま動かない。
二回、三回とジャンプを試みて、結局抱き上げて乗せることになった。
・・・
うちの柴犬、コテツは11歳。飛び乗れなかったのは、その日が初めてだった。
- コテツ 柴犬 オス 11歳
- 体重8.2kg(去年の健診では8.8kgだった)
- 散歩は朝晩合わせて1日40分ほど
- ここ半年、トイレの間隔が心なしか短くなった
- 鼻先の毛が、いつの間にか白くなっている
後部座席で丸くなったコテツを、運転席からしばらく黙って見ていた。
気づけばこんなに変わっていた
家に帰ってから、去年撮った写真とスマホの中を見比べてみた。
鼻先の白い毛は、去年の時点でもう少しあった気がする。ただ、毎日見ているとその変化には気づかない。
改めて見ると、他にも心当たりが増えてきた。
- 朝の散歩で、以前は先に立って引っ張っていたのが、今は隣を歩く
- ソファに上がる前に、一度床で助走をつけるようになった
- 昼間、寝ている時間が明らかに長くなった
- 涙やけの色が、少し濃くなった気がする
一つ一つは小さい。でも並べてみると、11年分がまとまって出てきたような感覚だった。
なぜ今まで気づかなかったのか
言い訳になるが、平日は仕事で朝晩の散歩と食事の世話がやっとで、コテツの顔をじっくり見る時間はほとんどなかった。
毎日少しずつ変わっていくものは、毎日見ている人間ほど気づきにくい。
久しぶりに実家に連れて行くという、いつもと違う場面があったから、初めて「あれ」と思えた。それだけの話だった。
慌てて調べて分かったこと
その週末、コテツの食事について調べてみた。
シニア期に入った犬は、若い頃に比べて動く量が減り、消化のはたらきにも配慮が必要になってくると言われている。体重の増減もこまめに見ておいたほうがいいらしい。
言われてみれば、コテツの体重は去年より0.4kg減っていた。散歩の距離も、出しているフードの量も変えていないのに。
そういえば最近、フードを半分残す日があった。食事の内容を見直す時期に来ているのは、なんとなく分かった。
「シニア用に切り替えなきゃ」で立ち止まった
ここで一度、手が止まった。
年齢に合わせてフードを切り替えるとして、何歳から「シニア用」にすればいいのか。うちのように毛艶や涙やけが少しずつ変わってきた段階では、まだ早いのか、もう遅いのか、判断がつかない。
いろいろ見ていく中で知ったのが、モグワンドッグフードだった。株式会社レティシアンが扱っているドッグフードで、フレーバーは「チキン&サーモン」と「マグロ&白身魚」の2種類。
これは子犬用・成犬用・シニア用という分け方をしていない、全犬種・全年齢対応のフードだった。切り替えのタイミングを気にする必要がなく、今のコテツの年齢のまま試せる。ライン自体が年齢で分かれていないので、「うちの子はもうシニア用に切り替えるべきか」という悩み方自体が要らなかった。
正直、最初は「全年齢対応」という言葉を都合よく解釈しすぎていないかと疑った。それで原材料と製造について、もう少し調べてみることにした。
モグワンを実際に試してみた
原材料は、放し飼いのチキン生肉や生サーモンなどの動物性原料を中心に、穀物を使わないグレインフリー。着色料・香料は使っていない。グルコサミンやコンドロイチン、MSMといった成分も配合されているが、これらの成分が何かの症状を治すという話ではなく、あくまで配合されている原材料の一つとして受け止めている。イギリスの工場で製造されているという点も確認した。
価格は1.8kgが通常5,000円台、初回に限り約半額で試せるコースがあり、2回目以降は定期コースでまとめ買いするほど割引率が上がる仕組みだった。
うちはチキン&サーモンを選んだ。マグロ&白身魚は、次に切らしたときの候補として覚えておくことにした。
届いた初日、皿に入れるとコテツはいつもよりだいぶ早く食べ終えた。これまでのフードは半分残す日もあったので、その違いは分かりやすかった。
もちろん、これでコテツが急に若返るとか、涙やけがすぐになくなるとか、そんな都合のいい話ではない。フードを変えただけで解決する問題ばかりでもないだろう。
ただ、少なくとも「年齢に合わないフードを与え続けているかもしれない」という不安は、いったん脇に置けるようになった。
まずは1袋、様子を見る
今回買ったのは1.8kgの1袋分。これを食べきるまでは、体重と食いつきの様子を見るつもりでいる。
減らないようなら量を調整するし、問題なさそうなら次はマグロ&白身魚も試してみたい。
コテツが車に一発で飛び乗れる日が、また来るかは分からない。それでも、気づいた日にできることから一つずつやっていくしかないと思っている。


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