42歳から学び直すのは本当に遅いのか、ちょっと調べてみた

20%。

40〜60代で転職を考えている人637人に聞いたところ、「リスキリング(学び直し)にすでに取り組んでいる」と答えたのは、この割合だったらしい(2025年11月、日本経済新聞、行知学園の調査より)

裏返すと、8割はまだ何もしていない ということになる

この8割を、どっちの意味で受け取るか

「みんなやってないなら、自分も別にいいか」と読むこともできるし、「先に動いた2割に入れば、それだけで前に出られる」と読むこともできる

正直、最初にこの数字を見たときは前者に近い感想だった 8割が動いてないなら、自分だけ焦る必要もないんじゃないかと

でも、もう少し調べているうちに、考えが変わった数字がもう一つあった

もう一つの数字、15と25

OECDの調査によると、日本の大人はスキルが40代で約15ポイント、50代になると約25ポイントほど落ちる傾向があるという

一方でフィンランドやデンマークみたいな、学び続ける文化が根付いている国だと、年齢を重ねてもスキルはほぼ横ばいのままらしい

つまり、年を取ったからスキルが落ちるんじゃなくて、学ぶのをやめた人からスキルが落ちる、という話に近い ちょっと身も蓋もないが

この数字を調べる気になった、きっかけ

そもそもなぜこんな数字を調べ始めたかというと、きっかけは後輩だった

後輩が、AIを使って集計表を3分で作ってしまうのを見た 自分は同じような資料に、いつも2時間近くかけている 「早いね」としか言えなかった

悔しかった、というより、なんというか、置いていかれた感覚に近かった

「40代 学び直し」で検索してみたが、出てくるのは「遅くない」「今からでも間に合う」みたいな記事ばかりで、正直あんまり信じていなかった こういう記事を書いてる人、だいたい20代とか30代前半なんだよな

それで、体験談じゃなくてちゃんとした数字を探しに行った、というのが経緯だ

「自己効力感」という言葉を知った

調べる過程で、あの「今さら感」自体にも名前がついていることを知った

心理学でいう「自己効力感」というやつで、簡単に言うと「自分の行動で状況を変えられる」という手応えのことらしい

20代の頃は、勉強すれば成績が上がったし、頑張れば評価された 行動と結果がわりとまっすぐ繋がっていた

40代になると、この手応えがだんだん薄くなる どれだけ頑張っても評価が変わらないことがあるし、会社の中で自分が動かせる範囲にも限界が見えてくる

後輩に3分で追い抜かれたあの瞬間、効いたのは「後輩の方が優秀だから」じゃなくて、「自分の努力と成果が繋がってない感じ」だったんだと、今なら思う

8割と2割、どっちにいるか

数字を知ったからといって、急に気合が入ったわけではない そういう単純なものでもないと思う

ただ、「40代はもう遅い」という空気に、少なくともデータの上ではっきり反論する材料はなかった 8割がまだ動けていない、という数字自体がそれを裏付けている

「遅くない」と無理に励まされるより、「8割はまだ動いていない、動けば前に出られる」の方が、今の自分には強く効いた

気合を入れる必要はなくて、8割の側から2割の側に一歩ずれるだけでいい、という話に聞こえたからだ

だから、近いうちに実際に何か動いてみることにした その話はまた別の記事で書く

あなたは、まだ動いていない8割の側だろうか、それとも動いた2割の側だろうか

※本記事は日本経済新聞(2025年11月6日、行知学園調査)およびOECDの調査データを参照した個人の考察です。特定のサービスの紹介ではありません。

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